「月1万円ちょっとでブランドバッグが使い放題」と聞いて、心が動いた方は多いと思います。
でも同時に、こうも思いませんでしたか。
「それ、結局は借り物ですよね。同じお金を貯めて、1個買った方がよくないですか?」
まっとうな疑問だと思います。そして調べてみると、出てくるのは「楽しかったです」「思ったより良かったです」という感想ばかりで、肝心の損得がはっきりしない。
そこでこの記事では、感想を一度わきに置いて、料金表と中古の相場を並べて計算します。
先に結論をお伝えします。年に3個以上持ち替えたい人なら、元は取れます。1個を長く使いたい人は、買った方が安いです。 この線引きさえ分かれば、あとはご自身がどちらかに当てはめるだけです。
📌 この記事は、私自身が申し込む前の調査時点で、公式情報と料金の計算だけをもとに書いています。実際に借りたあとの使用感や届いたバッグの状態については、後日この記事に追記していきます。使っていないことを、使ったかのようには書きません。
ブランドバッグのレンタルで元が取れる人・取れない人
まず「元を取る」の定義を決めます
ここが曖昧なまま話が進むので、先に決めてしまいます。
この記事では、元を取るを 「同じ金額で、何個のバッグに触れられるか」 と定義します。手元に残るかどうかではなく、その期間にいくつ持てたかで測る、という意味です。
理由は単純で、レンタルと購入では手に入るものがそもそも違うからです。購入で手に入るのは「1個の所有権」、レンタルで手に入るのは「複数個を使う権利」。同じ土俵に乗せるには、個数で揃えるのが一番フェアです。
数字を並べます
代表的なサービスであるラクサスの料金で計算します。月額は10,780円(税込)、初めての方は3ヶ月間が半額の5,390円(税込)です(2026年8月時点)。
| 1年間で払う金額 | 手に入るもの | |
|---|---|---|
| レンタル(初年度・半額適用) | 113,190円 | 月1回交換なら12個。1個あたり約9,400円 |
| レンタル(2年目以降) | 129,360円 | 同12個。1個あたり約10,780円 |
| 中古で買う | 同じ11〜13万円 | 状態と型によりますが、定番モデルが1〜2個 |
初年度は、半額の3ヶ月(5,390円×3=16,170円)と通常の9ヶ月(10,780円×9=97,020円)を足して113,190円です。
なお、この金額では新品のハイブランドバッグにはまず届きません。定番と呼ばれるモデルは、新品でおおむね20万円台から30万円台という水準だからです。
たとえばルイ・ヴィトンのネヴァーフルMMは、2020年には18万円台でしたが、たび重なる価格改定を経て2026年には27万円台になっています。グッチのジャッキー1961スモールも、24万円台からという価格です。
11〜13万円という予算は、中古でようやく定番が1〜2個という水準です。
同じ金額で、片方は12個に触れられて、片方は1〜2個が手元に残る。この差をどう受け取るかが、そのまま答えになります。
元が取れる人
- 季節やシーンでバッグを変えたい方
- 年に3個以上は持ち替えたい方
- 高額なバッグを、買う前に一度実物で試したい方
- 流行のモデルを、流行っているうちに持ちたい方
とくに3つ目は、レンタルの一番まっとうな使い方だと思います。10万円を超える買い物を、写真と店頭で数分持っただけで決めるのは、正直こわいです。
買ったあとで「これ、もう古く見えるかもしれない」と不安になる悩みは根深く、フルラのメトロポリスが流行遅れと言われる理由でも詳しく書きました。買う前に数ヶ月使ってみられるなら、この不安はかなり減らせます。

元が取れない人
- 1個を長く、大事に使いたい方
- 自分の所有物であることに価値を感じる方
- そもそも月に1回もバッグを替えない方
- 冠婚葬祭など、年に数回しか出番がない方
ここに当てはまるなら、レンタルは向いていません。月に1回も交換しないなら、1個あたりの単価は10万円を超えていきます。それなら買った方がいいです。
ラクサスの料金と仕組みを、公式情報だけで整理します
ここからは、代表的なサービスであるラクサスの中身を、公式に書かれている内容だけで整理します。
料金
| 月額(税込) | |
|---|---|
| 通常 | 10,780円 |
| 初回3ヶ月 | 5,390円 |
年額プランのような縛りではなく、月額です。半額になるのは初めて利用する方の最初の3ヶ月分です。
見落としやすい、けれど一番大事な仕様
公式サイトに書かれていて、まとめ記事があまり触れていない仕様があります。
バッグが発送されるまで、料金は発生しません。
つまり、登録した瞬間に課金が始まるわけではないということです。在庫を見て、借りたいバッグが見つかって、それが発送されて初めてお金がかかります。「登録したけど欲しいバッグが無かった」という状態でお金だけ取られる心配は、少なくとも仕組みの上ではありません。
申し込みをためらう理由の多くは「合わなかったときに損をするのが怖い」ですから、ここは知っておく価値があります。
交換と送料
- 交換の回数に制限はありません
- 往復の送料は無料です
- 1ヶ月の期間内に1度は、荷造り手数料が無料です
- 2回目以降の交換には、1回につき荷造り手数料1,100円(税込)がかかります
- 返却期限はありません。気に入ったバッグは、そのまま持ち続けられます
つまり「交換の回数に上限はないけれど、月2回目からは1回1,100円ずつ積み上がる」ということです。
ここは1個あたりの単価に直結するので、もう少し丁寧に見ておきます。先ほど出した約9,400円は、月1回交換のペースで計算した数字です。月1回までなら手数料はかからないので、この単価がそのまま成り立ちます。
一方で、月2回のペースに上げると、年間で12回ぶんの手数料13,200円が乗ります。すると年間の支払いは126,390円、手に入るバッグは24個で、1個あたりは約5,300円まで下がります。
つまり、手数料を払ってでも交換した方が、1個あたりでは安くなるということです。損得の分かれ目は交換の回数ではなく、その頻度で本当に使うかどうか。借りっぱなしで放置する月がある人ほど、単価は跳ね上がります。
ブランドと補償

取扱ブランドは60。ダウンロード数は220万を超えています。無料のキズ・汚れ補償が付いているので、日常使いでできた程度の傷を気に病む必要はありません。
借り物を傷つけたらどうしよう、という不安がレンタルの最大のハードルですが、そこは補償で外してあります。
他のレンタルサービスと比べるなら、見るべきは3点だけ
ブランドバッグのレンタルは複数の会社が出しています。比べるときに見るべき軸は、多くありません。次の3つで十分です。
- 月額 … 当然ですが、単体では判断できません。次の2つと合わせて見ます
- 交換回数の制限 … ここが一番効きます。制限があると1個あたりの単価が跳ね上がります
- 扱っているブランドの階層 … 数だけでなく、自分が借りたいブランドが入っているか
ラクサスをこの3軸に当てはめると、安さで選ぶサービスではなく、交換の自由度とブランドの幅で選ぶサービスという位置づけになります。月額だけを見れば、もっと安いサービスはあります。ただし交換に制限があれば、1個あたりで計算し直したときに逆転することがあります。
比較するときは、月額の数字だけを横に並べないでください。必ず「1個あたりいくらになるか」まで割り戻してください。この記事でやった計算を、そのまま他社にも当てはめれば済みます。
申し込む前に知っておきたいこと

売り込むつもりはないので、気になる点も正直に書きます。
スマートフォンのアプリが前提です
パソコンだけでは完結しません。在庫を見るのも、申し込むのも、交換の手続きもアプリからになります。スマートフォンを普段あまり使わない方には、少し面倒に感じるかもしれません。
人気のモデルは在庫待ちがあります
60ブランドが揃っているとはいえ、狙ったモデルがいつでも借りられるとは限りません。先にアプリで在庫を確認してから登録するのが確実です。前述のとおり、バッグが発送されるまで料金は発生しないので、この順番で困ることはありません。
レンタル品なので、使用感のある個体が届くことがあります
新品が届くサービスではありません。補償が付いているということは、裏を返せば傷がつくことが前提の運用だということです。神経質な方は、この点だけは合わないかもしれません。
やめるときは、返却と利用停止申請の両方が必要です
ここが一番の落とし穴だと思います。
利用期間の縛りはありません。公式に「ご利用期間の縛りなし(1ヶ月のご利用でも利用停止が可能)」と明記されていて、違約金もありません。1ヶ月で試してやめる、という使い方ができます。
ただし、やめるには 「バッグの返却」と「利用停止申請」の2つを、次回の更新日の前日までに終わらせる必要があります。バッグを返しただけでは止まりません。申請を忘れると翌月分が発生します。
さらに、月額料金に日割りはありません。やめると決めたら、更新日の前日までに両方を済ませるのが一番損がありません。
なお、この記事の数字は2026年8月時点のものです。キャンペーンの内容は変わることがあるので、申し込む直前にご自身の目で最新の条件を確認してください。
どのバッグを借りるべきか
ここが、レンタルを一番賢く使える部分だと思っています。買う前の試着として使うという発想です。
定番を、まず自分の生活で試す
長く定番とされているモデルは、写真で見る印象と、実際に持ったときの印象がずれやすいです。サイズ感や重さは、数分持っただけでは分かりません。
たとえばグッチのジャッキーは、復刻以降で評価が大きく動いたモデルです。今どう見られているのかはグッチのジャッキーが時代遅れと言われる理由にまとめました。こういう「評価が割れているモデル」こそ、借りて確かめる価値があります。

好き嫌いが分かれるデザインこそ、借りて試す
デザインに癖のあるモデルは、買ってから合わないと気づいたときの痛手が大きいです。
ミュウミュウのマテラッセは、その典型です。あの凹凸のあるキルティングは、写真だと気持ち悪いと感じる方がいる一方で、実物を持つと印象が変わったという声もあります。こういうモデルは、10万円を出す前に数週間持ってみるのが一番確実です。

周りの目が気になって踏み切れないなら
そもそもブランドバッグを持つこと自体に気後れがある、という方もいます。その気持ちの正体についてはブランド物を持つのが恥ずかしいと感じる心理で掘り下げました。
レンタルは、この点でも都合がいいです。合わなければ返せばいいという状態なら、試すハードルはぐっと下がります。

ラクサスの始め方
手順は3つだけです。
- アプリをダウンロードする
- 借りたいバッグの在庫を見る
- 良さそうなら、有料会員登録に進む
大事なのは、登録より先に在庫を見られるということです。バッグが発送されるまで料金は発生しないので、見てみて欲しいモデルが無ければ、登録せずに閉じても構いません。
高額な買い物と違って、ここで失うものはありません。まず在庫を見て、それから決めてください。
▶ ラクサス公式サイトを見る(アプリのダウンロードはこちらから)
まとめ
ブランドバッグのレンタルで元が取れるかどうかは、感想ではなく個数で決まります。
- 年に3個以上持ち替えるなら、元は取れます。1個あたり約9,400円は、同じ予算を中古の購入に充てた場合(1個あたり5万円台〜)と比べて、はっきり安く済みます
- 1個を長く使いたいなら、買った方が安いです。交換しないなら、レンタルの利点は消えます
- 迷っているなら、登録の前にアプリで在庫だけ見るのが確実です。バッグが発送されるまで料金は発生しません
私自身、これから実際に申し込んで使ってみます。届いたバッグの状態、交換のしやすさ、在庫の実感といった、公式サイトを読んでも分からない部分は、後日この記事に追記します。

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