英国のワックスジャケットの代表格、バブアー。一度は着てみたいと思う一方で、検索すると「後悔」「ダサい」「臭い」という言葉も並び、7万円前後する買い物だけに迷っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、2026年10月時点のバブアー公式オンラインストアの商品説明・サイズ表・お手入れガイド・リワックスの告知を一つずつ確かめ、「後悔した」と言われる理由が今のバブアーにどこまで当てはまるのか、どうすれば避けられるのかを整理します。
結論からお伝えします。バブアーで後悔しやすいのは、ブランドの問題というより「ワックスの手入れを知らずに買うこと」と「型と丈を選ばずに買うこと」の2つです。 どちらも買う前に決められます。ワックスそのものが合わないと感じるなら、同じ形のノンワックスという選択肢もあります。
高いものを買ったあとの「思っていたのと違う」は、バッグでも同じように起こります。ロエベのアマソナで後悔する人としない人の違いも、あわせて読んでみてください。

バブアーで後悔しがちな5つの理由
検索上位の記事や口コミで多く挙がる「後悔した」理由は、おおむね次の5つです。

- 臭い・ベタつく・オイルが服に移る
- 重い・硬い
- 年に1回の手入れ(リワックス)が面倒
- 中綿が無く、真冬は寒い
- 流行りすぎて被る・ダサく見える
ここからは、それぞれを公式の説明と照らし合わせていきます。
1. 臭い・ベタつき:今の定番は「無臭かつベタ付きを抑えた」生地
バブアーのワックスジャケットは、高密度のコットンにワックスを染み込ませて、雨や風を防ぐ仕組みです。「臭う」「手がベタつく」という声はここから来ています。
ただ、今の定番であるビデイルやスペイ、バーレーなどの商品説明では、使われている6オンスのソーンプルーフワックスコットンについて「無臭かつベタ付きも極力抑えられている為、日常使いしやすい素材」と説明されています。
一方で、臭いや色移りが出やすい場面もあります。公式のお手入れガイドによると、ワックスを塗り直した直後はまだ固まりきっておらず、「他の服・家具等に付着しないよう」気をつけ、一晩乾かすよう案内されています。古いジャケットや塗り直した直後の話と、新品の話は分けて考えたほうがよさそうです。
なお、新品でも「まれにワックスのムラや畳みジワが目立つ場合」があり、これは不良ではないと公式は書いています。気になる場合は、ドライヤーで離れた位置から温風を当ててなじませる方法が紹介されています。
2. 重い・硬い:丈が長いほど重くなる
ワックスを含んだコットンは、ナイロンのアウターより重く、張りがあります。公式のサイズ表で重さが載っていたのは、膝まで覆うロング丈のバーレー(BURGHLEY)で、サイズ38で1,500g(サイズ34で1,300g)でした。
また、バイク用のインターナショナル(International)は、通常の6オンスより厚い「8ozのヘビーウェイトな」ワックスコットンを使っていると説明されています。軽さを優先したいなら、ロング丈や厚手の型は避け、ショート丈から選ぶのが無難です。
3. 手入れが面倒:年に1回のリワックスが前提
ワックスジャケットは、着ているうちにワックスが抜けて撥水性が落ちていきます。公式のガイドでは「年に一度(着用頻度によります)定期的にリワックス」することがすすめられています。手間とお金は次の章でまとめます。
4. 真冬は寒い:中綿は入っていない
定番のビデイルの素材表示は、表地が綿100%、裏地は上部が綿・下部がポリエステルで、中綿の表示はありません。風は通しにくいものの、ダウンのような保温力は期待できないということです。
真冬にも着たいなら、中にニットを重ねるか、取り付け式のライナーを使う方法があります。公式オンラインストアには、ジャケットの内側にファスナーで取り付けられるファーのライナーベスト(28,600円・税込)が載っていました。ただし、取り付けられるのは内側にファスナーで付ける仕様のジャケットに限られるため、手持ちの型の仕様を確かめる必要があります(2026年10月9日時点)。
5. 被る・ダサい:型と丈で印象が変わる
「みんな同じビデイルを着ている」「おじさんっぽく見える」という声もあります。ただ、公式オンラインストアに並ぶ定番だけでも、着丈60cmのショート丈から120cmのロング丈まで幅があります。被りや野暮ったさが気になるなら、次の早見表で「丈」から選び直すのが近道です。
手入れの手間とお金:自分なら年1回、ワックス缶1つ
リワックスは、自分でも店でもできます。

自分でやる場合
- 公式オンラインストアのワックス「ソーンプルーフドレッシング」は4,400円(ポール・スミスとのコラボ版は3,850円・税込・2026年10月9日時点)
- 手順はお湯で温めてやわらかくしたワックスを、スポンジで塗り込んでいくもの。寒い部屋ではワックスが固まりやすいので、部屋を暖めてから作業します
- 塗ったあとは一晩乾かします
店に頼む場合
- 2026年2月の公式告知では、バブアー代官山店・堀江店で、ショート丈 4,000円+税、ロング丈 6,000円+税(ビデイル・スペイ・トランスポートなどはショート丈、バーレーなどはロング丈の扱い)。2023年10月の告知と同じ金額です
- 仕上がりまで受付から1か月ほど、状況によってはそれ以上かかることもあります
- 郵送は受け付けておらず、店舗への持ち込みと受け取りが必要です。店頭はリワックスのみで、クリーニングはしていません。提携のクリーニング店(株式会社ラヴァレックス)でも受け付けていると公式は案内しています
- 料金は2026年2月の告知時点のものなので、依頼する前に店舗で確かめてください
普段の汚れ落としにも注意 公式のガイドでは、汚れは冷たい水とスポンジで拭き取り、「お湯や石鹸は使わないで」と書かれています。洗濯機で丸洗い、とはいかない服です。保管は風通しの良い場所で、通気性のよいジャケットカバーをかけるよう案内されています。
この手入れを「育てる楽しみ」と思えるか、「面倒」と感じるかが、後悔するかどうかの一番の分かれ目です。
どれを買えば後悔しにくい? 定番7型の早見表
公式オンラインストアに並ぶ定番のワックスジャケットを、丈の短い順にまとめました。

| 型 | 価格(税込) | 着丈(サイズ38) | 公式の説明より |
|---|---|---|---|
| SPEY スペイ | 68,200円 | 60cm(Mサイズ) | フライフィッシング用に考えられた、ワイド&ショートな形 |
| TRANSPORT トランスポート | 62,700円 | 66cm | コーチジャケットのような丈。スペイ以上、ビデイル未満 |
| OS BEDALE オーバーサイズ ビデイル | 71,500円 | 75cm | ビデイルをゆったりさせた、長すぎない丈 |
| BEDALE ビデイル | 70,400円 | 76.2cm | もともと乗馬用。程よくゆとりのある定番 |
| International インターナショナル | 74,800円 | 77cm | 1936年生まれのバイク用。8ozの厚手・マットな質感 |
| BEAUFORT ビューフォート | 77,000円 | 84cm | 1983年に出た狩猟用。ビデイルより少し長め |
| BURGHLEY バーレー | 89,100円 | 120cm | 乗馬用コートがルーツの、膝まで覆うロング丈 |
※バブアー公式オンラインストアの表示(2026年10月9日時点・税込)。着丈は各商品ページのサイズ表のサイズ38(スペイはM)の値
表から読み取れる選び方は次の3つです。
- 重さや野暮ったさが不安なら、ショート丈のスペイ・トランスポート。今っぽいゆったりした形で、価格も定番の中では低めです
- 一着目で迷ったら、ビデイル。乗馬用の名残で丈が長めのぶん、ジャケットの上からも羽織りやすい定番です。ゆったり着たいなら、オーバーサイズ ビデイルという選択肢もあります
- バーレーやインターナショナルは「重さ」も込みで選ぶ型。ロング丈はリワックスの料金もロング丈の扱いになります
サイズは、ビデイルの場合34(〜160cm)から46(〜190cm)まで。公式は「ゆったりめで着用されたい場合ワンサイズ上」をすすめています。
ワックスが不安ならノンワックス(ノンオイル)という選択肢
「臭いや手入れがどうしても気になる」という人には、ワックスを使わないノンワックスのジャケットもあります。公式オンラインストアでは「ノンワックスジャケット」として、定番と同じ形のモデルが並んでいます。
- ビデイル シャワープルーフ 2レイヤー ジャケット(70,400円):ビデイルと同じ乗馬用の形で、表地はポリエステル86%・綿14%。公式は「ワックスジャケットが苦手な方にもご着用いただけます」と説明しています
- トランスポート ピーチスキン ジャケット フルライニング(63,800円):トランスポートの形で、袖まで綿のチェックの裏地が付いた総裏仕様
※バブアー公式オンラインストアの表示(2026年10月9日時点・税込)
「ノンオイルはダサい」と言われることもありますが、形はワックスの定番と同じです。違いは、ワックス特有の控えめな光沢と、着込むほど出てくる風合いがあるかどうか。ここに魅力を感じるならワックス、手入れの気楽さを取るならノンワックス、と考えると選びやすくなります。
中古・並行品で後悔しないために:公式リワックスの対象外になる条件
「手入れが前提なら、最初は中古で十分」と考える人もいるかもしれません。ここで知っておきたいのが、公式の店頭リワックスの条件です。2023年10月と2026年2月の公式告知では、次のものはリワックスを受け付けないとされています。
- 国内正規代理店以外で購入したワックスジャケット
- ヴィンテージ製品や、製造を中止している製品
- Barbourの正規品でない製品、改変が加えられた製品
- 傷みがひどいなど、状態によっては断られることもある
つまり、海外から取り寄せた並行品や古い中古品は、公式の店でワックスを塗り直してもらえない可能性があります。その場合は、自分でリワックスするか、別の業者を探すことになります。英国生まれのアウターの古着が安い理由は、バーバリーの古着が安い理由|2015年に何が起きたかでも取り上げています。中古品全般の注意点は、財布の中古はやめたほうがいい?4つの理由を検証したも参考にしてください。


手放すときは「RE-LOVED」:次の一着が15%OFFに
もし合わなかったときの出口も、公式に用意されています。バブアーは不要になったワックスジャケットを直営店で回収し、補修やリワックスをして再販売する「RE-LOVED(リラブド)」を2024年から日本でも行っています。
- ジャケットを持ち込むと、新しいワックスジャケットの購入に使える15%OFFクーポンがもらえる
- 2026年度の回収期間は2026年2月13日〜8月31日で、すでに終了しています(クーポンの利用期限は2027年8月31日まで)
- セール品やRE-LOVED商品には使えず、持ち込みは店舗のみ(配送は不可)
次の回収期間は、公式サイトの告知を確認してください。
買う前のチェックリスト
後悔しないために、買う前に次の4つを決めておくと安心です。
- 手入れ:年1回のリワックスを自分でやるか、店に頼むか(ノンワックスにするか)
- 丈:ショート(スペイ・トランスポート)/定番(ビデイル)/ロング(バーレー)のどれにするか
- 冬の使い方:中にニットを着るか、ライナーを足すか、真冬は別のアウターにするか
- 買う場所:公式のリワックスを使いたいなら、国内正規代理店(公式オンラインストア・直営店・正規取扱店)で買う
公式オンラインストアで買った場合、商品の到着から7日以内に連絡すれば、試着程度で値札やタグが付いた状態なら返品・交換の相談ができます。ただし、ニオイが付いたものは対象外で、インターナショナルのように「ご購入後のお客様都合による返品・交換・キャンセルは一切いたしかねます」と書かれた商品もあります。サイズに迷うなら、直営店で試着してから選ぶのが確実です。
よくある質問
Q. バブアーは臭いですか? A. 今の定番に使われている6オンスのソーンプルーフワックスコットンについて、公式は「無臭かつベタ付きも極力抑えられている」と説明しています。ただし、ワックスを塗り直した直後は他の服や家具に付きやすく、一晩乾かすよう案内されています。
Q. リワックスはどのくらいの頻度で必要ですか? A. 公式のガイドでは「年に一度(着用頻度によります)」とされています。自分でやるならワックスは4,400円、店に頼む場合は2026年2月の告知でショート丈4,000円+税でした(2026年10月9日時点の公式オンラインストアの表示・告知)。
Q. バブアーのインターナショナルは廃盤ですか? A. 2026年10月9日時点で、公式オンラインストアに「International ワックス コットン ジャケット」(74,800円・税込)が掲載されています。
Q. ノンオイル(ノンワックス)のバブアーはダサいですか? A. 形はワックスの定番と同じです。違いはワックス特有の光沢と風合い、そして手入れの手間です。公式もビデイルのシャワープルーフを「ワックスジャケットが苦手な方にも」と紹介しています。
まとめ
- バブアーで後悔しがちな理由は、臭い・重さ・年1回の手入れ・真冬の寒さ・被りの5つです
- 今の定番の6オンスの生地は、公式によると「無臭かつベタ付きも極力抑え」たもの。臭いや色移りが出やすいのは、塗り直した直後です
- 手入れは年1回のリワックスが目安。自分ならワックス4,400円、店ならショート丈4,000円+税(2026年2月の告知)で、洗濯機やお湯・石鹸は使えません
- 定番7型は62,700円〜89,100円、着丈は60cm〜120cm。重さや野暮ったさが不安ならショート丈から選べます
- ワックスが合わないならノンワックス、公式のリワックスを使いたいなら国内正規代理店で買うのが後悔しない近道です(価格はすべて2026年10月9日時点・公式オンラインストアの税込表示)
