「腕時計しない人増えた」は本当?時計派の私が教える“マナーの境界線”と“あえて着けるメリット”

腕時計をしてオフィスで働く人のイメージ

最近、街中やオフィスで「腕時計をしない人」が確かに増えたと感じませんか?

「スマホで時間はわかるし、手首が蒸れるのが嫌」 「充電の手間もかかるし、ミニマリストでいたい」

その気持ち、合理的でとてもよく分かります。実際、私もリモートワーク中は完全に外して過ごしていました。

一方で、ふとした瞬間に「これ、社会人としてマナー違反じゃないか?」「商談で相手に失礼だと思われていないか?」と不安になることはありませんか?

結論から言うと、現代において腕時計は「必須」ではありません。 しかし、「ここぞ」という場面であなたを助ける最強のツールであることも事実です。

この記事では、客観的なデータで「世間の常識」を確認しつつ、普段は腕時計を欠かさない私が、実体験から感じる「スマホにはない意外なメリット」と「マナーの正解」を解説します。

目次

データで見る真実:腕時計をしない人は確実に増えている

まずは安心してください。「時計をしない」という選択は、もはや少数派ではありません。

「4人に1人は着けない」という現実

ファッションメディア『Custom Fashion Magazine』が2021年に行ったアンケート調査によると、特に20代〜30代の若者を中心に、約2〜3割が「腕時計を着用しない」と回答しています。

かつては「社会人の必需品」と言われた腕時計ですが、今や着用しないスタイルは市民権を得ています。「持っていない」こと自体が恥ずかしいことでは決してありません。

▼関連記事:なぜ若者は時計をしないのか?さらに詳しい背景はこちら 高級腕時計は時代遅れ?若者が「いらない」と感じる理由と現代の価値観

なぜ急増した?「スマホ代替」だけではない社会背景

「時間確認はスマホで十分」という機能的な理由は言わずもがなです。しかし、ここ数年の社会変化も大きく影響していると私は分析しています。

特に大きいのが「リモートワークの普及」による他人の視線の変化です。

私自身もそうでしたが、ZoomなどのWeb会議では、画面に映るのは基本的に「バストアップ(胸から上)」だけです。手元なんて誰も見ていません。 こうして「時計を見られる機会」が物理的に減ったことで、「着けなくても困らない」という感覚が定着したのではないでしょうか。

しかし、対面に戻った途端、この「見えない手元」が逆に目立つようになるのです。

ビジネスで「腕時計なし」はマナー違反か?セーフとアウトの境界線

スーツを着たビジネスマンが商談中に手元の資料を指差しているシーン
SHIKOU LUXURYイメージ ※本サイトではAI生成画像を使用しています

ここが一番の悩みどころだと思います。結論から言うと、「TPOによる」が正解ですが、その境界線はどこにあるのでしょうか。

普段の業務・デスクワーク:基本的には「問題なし」

社内での業務や、気心の知れた同僚との仕事であれば、腕時計がなくても全く問題ありません。これは現代のオフィスのコンセンサスと言っていいでしょう。

面接・商談・謝罪時:「着用」が無難な理由

一方で、相手が年配層の場合や、初対面で信頼を積み上げる段階では「着けていること」自体が「きちんとしている」という加点(あるいは減点回避)になります。

特に注意したいのが、「スマホのリスク」です。

これは私の職場での実体験ですが、セキュリティが厳しい環境では、そもそも執務室へのスマホ持ち込みが禁止されているケースがあります。そういった場所では、腕時計がないと本当に時間がわからなくなってしまいます。(補足:厳しいエリアではスマートウォッチも通信機器として禁止される場合があるため、アナログ時計の信頼性は依然高いです)

また、もっと日常的なリスクとして「通知音」と「動作」の問題があります。

【著者の実体験】 かつて、ある深刻な謝罪の場で、同僚が時間を確認しようとスマホを取り出したことがありました。 画面を点灯させた瞬間、運悪くSNSのポップアップ通知が表示され、画面が明るく光ってしまったのです。

もちろん彼に悪気はありませんでしたが、相手側(特に年配の役員の方)からすれば、「謝罪中に遊び半分の通知を見ているのか」と不快に思われても仕方がない空気になりました。 あの凍りついた空気を感じて以来、私は「重要な場面では絶対にスマホを机に出さない」と決めています。

こういった「誤解」を避けるための防衛策として、腕時計は非常に有効です。

「時計派」の私がそれでも腕時計を手放さない3つの理由

朝、玄関で腕時計を装着している手元のアップ。金属の質感が伝わる
SHIKOU LUXURYイメージ ※本サイトではAI生成画像を使用しています

私は「マナーだから」という理由以上に、「自分にとって便利で心地よいから」腕時計を着けています。スマホにはない、身体的なメリットを3つ紹介します。

1. 0.5秒で確認できる「所作」のスマートさ

ポケットや鞄からスマホを取り出すアクションと、手首を返すだけのアクション。この差は数秒ですが、相手に与える印象は雲泥の差です。

特に役立つのが、「長い話を聞いている時」です。

【著者の実体験】 正直に言いますが、長い会議や上司の話で「少し飽きてきたな」「あと何分で終わるかな」と思う瞬間、ありますよね?

そんな時、部屋の壁掛け時計が見える位置にない場合、スマホを出すのは「退屈しています」と言っているようなもので、絶対にNGです。 しかし腕時計なら、「手元の資料を見るフリ」や「メモを取る動作」に紛れて、0.5秒で時間を確認できます。

この「相手に悟られずに時間を把握できる」という点は、社会人として身を守るための隠れた必須スキルだと個人的には思っています。

2. 「仕事モード」へのスイッチとしての役割

私にとって腕時計は、アクセサリーというより「やる気スイッチ」のような存在です。

【著者の実体験】 毎朝、出かける直前に金属のベルトを手首に巻くのですが、あの「ヒヤッとした冷たい感触」と「カチッ」とバックルが留まる音を感じると、脳がプライベートから仕事モードに切り替わる感覚があります。 「よし、今日もやるか」と少しテンションが上がる、お気に入りの時計を着けることは、精神衛生上もプラスになっています。

逆に、急いでいて時計を忘れてしまった日は、一日中手首が軽すぎて、なんとなく「武装解除」されたような心許なさを感じてしまうほどです。

3. 相手に与える「時間を大切にしている」という印象

対面のコミュニケーションにおいて、腕時計は「会話のきっかけ」にもなります。 あまりに高価すぎる時計を職場で見せびらかすのは考えものですが、手入れされた時計をしていると「時間を大切に管理している人」という非言語のメッセージを相手に伝えることができます。

▼関連記事:ブランド時計を持つことの心理的ハードルについてはこちら ブランド物が恥ずかしいと感じる心理と向き合う方法

「腕時計しない派」のままでいるための注意点と対策

「メリットはわかったけど、やっぱり着けたくない」 その選択も尊重されるべきです。ただ、その場合は以下の2点だけ注意してください。

スマホでの時間確認は「隠れて」行うのが鉄則

前述の通り、会話中に堂々とスマホを見るのは「話に飽きている」サインと取られかねません。 お手洗いのタイミングや、移動中、鞄の中を整理するフリをして確認するなど、**「相手の視界に入らない場所」**で確認する癖をつけましょう。

「あえてしない」なら堂々とする(清潔感を重視)

腕時計がない手首は、実は意外と目立ちます。 袖口が汚れていたり、爪が伸びていたりすると、「時計をしていない」ことと相まって「だらしない人」という印象を持たれてしまうリスクがあります。

身だしなみを整え、「あえてシンプルにしている」という清潔感を演出しましょう。

迷っているなら「チープカシオ」か「スマートウォッチ」から

もし「とりあえず一本持っておこうかな」と迷っているなら、いきなり何十万円もする高級時計を買う必要はありません。

数千円で買える「リスク管理」

いわゆる「チープカシオ(チプカシ)」のような、数千円で買えるシンプルで薄型の時計でも、ビジネスのマナー要件は十分に満たせます。 鞄の中に「お守り」として入れておくだけでも、安心感は段違いです。

通知機能でスマホ依存を減らす選択肢

「時計だけの機能じゃ物足りない」という方は、Apple Watchなどのスマートウォッチが最適解です。 「通知を手元で確認できる」ため、スマホをポケットから出す回数が激減します。「時計とスマホのいいとこ取り」ができる現代の最適解と言えるでしょう。

まとめ

  • 腕時計をしない人は増えており、普段使いなら全く問題ない。
  • ただし、重要な商談や謝罪時など、ビジネスシーンでは「信頼の証」や「リスク回避」として機能する。
  • 「相手にバレずに時間を確認できる」など、スマホにはない実用的なメリットがある。

無理して高級時計を買う必要はありません。 まずは「今日は重要な会議があるから、1,000円の時計でも着けていこう」という使い分けから始めてみてはいかがでしょうか?

その一本が、あなたのピンチを救ってくれるかもしれません。

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