セリーヌのラゲージは廃盤?噂の答えと、今わかっていること

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革のトートバッグを選ぶイメージ ロゴや特徴的な金具のない無地のデザイン

セリーヌのラゲージが廃盤になったらしい。

そう聞いて、不安になった方は少なくないようです。SNSでは、もう使わないほうがいいのだろうか、今後も持ち続けていいのだろうか、といった不安の声が見られます。決して安い買い物ではなかったはずですから、気になるのは当然だと思います。

先に結論をお伝えします。噂は事実でした。ただし話には続きがあって、今はもう状況が変わっています。

この記事では、公式サイトで確認できた現在の販売状況と、なぜ廃盤の噂が広まったのか、そして今持っている方がどうすればいいのかを、順番に整理します。

目次

セリーヌのラゲージは廃盤になったのか

無地のレザートートバッグを窓辺に置いた静かな室内 落ち着いた色合い ロゴや金具なし
SHIKOU LUXURYイメージ

まず、何が起きたのかを時系列で見ていきます。

噂の出どころは、デザイナーの交代でした

ラゲージが登場したのは2010年のことです。当時セリーヌのデザインを率いていたのが、フィービー・ファイロという人物でした。

彼女が手がけた期間は2008年から2017年まで。この約10年間はいまも「フィービー期」と呼ばれ、熱心なファンを持っています。ラゲージはその象徴のような存在でした。

2017年末、フィービー・ファイロの退任が発表されます。翌2018年に後任のエディ・スリマンが就任し、セリーヌの作風は大きく変わりました。

このとき従来のラゲージが即座に消えたわけではありません。海外メディアによると、鮮やかな赤や青といった色が外され、黒やグレー、ブラウンなど落ち着いた数色だけに絞られた形で、しばらく販売が続いていたと報じられています。

そして2025年に入ると、その旧型も公式のラインナップから姿を消したとされています。

つまり「廃盤になった」という噂は、根も葉もない話ではありませんでした。少しずつ削られていって、最後には本当に公式で買えなくなったのです。

ですが、話には続きがあります

ここからが、多くの記事が触れていない部分です。

2024年10月、エディ・スリマンの退任が発表されました。そして同じ日に、後任となる人物の名前も明らかになります。マイケル・ライダーです。

彼は2025年初頭にセリーヌのアーティスティック・ディレクターに就任しました。そして2025年9月26日、ひとつのバッグが発売されます。

ニューラゲージです。

旧型が公式から姿を消した、そのわずか半年ほど後のことでした。かつて販売が終了したラゲージが、新しいデザイナーの手で戻ってきたのです。

公式サイトを見ると、いまも並んでいます

実際に確認してみました。セリーヌの公式オンラインストアには、「LUGGAGE(ラゲージ)」というカテゴリーが独立して用意されています。

そこには複数のモデルが並び、それぞれに何色ものカラー展開があります。しかも「新作」という表示が付いているものもあります。

2026年8月時点で並んでいたのは、次の4つでした。

モデル素材価格
フラット ラゲージグロッシーカーフスキン302,500円
リトル ラゲージグレインドカーフスキン489,500円
リトル ラゲージサプルシャイニーラムスキン517,000円
ラゲージテキスタイル&ナチュラルカーフスキン583,000円
ラゲージサプルシャイニーラムスキン616,000円
ビッグ スマイルラゲージサプルシャイニーラムスキン/グロッシーカーフスキン759,000円

いちばん大きい「ビッグ スマイルラゲージ」には「店舗で購入可能」という表示が付いていて、オンラインでは在庫が出ていませんでした。

廃盤になったはずのバッグの新作が、これだけ並んでいる。これが現在の状況です。

「廃盤になった」という噂は、こうして一次情報にあたると結論が変わることがあります。逆に、ミキモトのラブリングを同じように調べたときは、公式サイトから商品ページが消えていて、廃盤という発表も見当たらないという状態でした。同じ噂でも、確かめてみるまで答えは分かりません。

復活させたのは、ラゲージを知り尽くした人でした

色違いのシンプルなレザートートバッグを二つ並べた手元 白いテーブル フラップやベルト金具なし
SHIKOU LUXURYイメージ

ニューラゲージを発表したマイケル・ライダーについて、もう少しお伝えしたいことがあります。

彼はフィービー・ファイロと10年間、一緒に働いていました

報道によると、マイケル・ライダーはフィービー・ファイロ期のセリーヌで、デザインディレクターとして約10年間を過ごした人物です。その後ポロ ラルフ ローレンでウィメンズのクリエイティブ・ディレクターを務め、およそ7年ぶりに古巣へ戻ってきました。

つまり、ラゲージを生み出したチームの一員が帰ってきて、自らの手でラゲージを復活させたということになります。

外部から来たデザイナーによる単なる復刻とは、意味合いが違います。あのバッグがどういう考えで作られたのかを知っている人が、現代の形に置き直したわけです。

旧型と新型は、どこが違うのか

とはいえ、まったく同じものが戻ってきたわけではありません。

いちばん分かりやすいのは、全体のフォルムです。旧型が縦に立ち上がった台形だったのに対して、いま公式に並んでいるものは、どれも横に広い形をしています。パイピングのボリュームが抑えられ、ステッチが使われている点も新しいところだと報じられています。

素材も違います。旧型の張りのあるカーフスキンに対して、サプルシャイニーラムスキンのような柔らかな質感のものが増えました。

「スマイル」は無くなっていません

ここは誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。

ラゲージの顔である「スマイル」——フロントを横切る、あの上向きのカーブ。これが新型では消えた、と思っている方がいるかもしれません。ですが公式サイトを見ると、そうではありませんでした。

現行のラインナップは、フロントのジップで大きく2つに分かれています。

  • 横一文字(ストレート)のタイプ……「リトル ラゲージ」「ラゲージ」
  • スマイルのカーブが残っているタイプ……「ビッグ スマイルラゲージ」「フラット ラゲージ」

「スマイル」という言葉は、商品名そのものに残っています。とくに「フラット ラゲージ」は、フロント一面に大きくカーブが描かれていて、あの表情がいちばん分かりやすく出ているモデルでした。

お手元のバッグと見比べてみてください。縦に立ち上がった台形で、スマイルが入っているなら、それはフィービー期の旧型です。

今持っている方は、どうすればいいのか

ここまでを踏まえて、いちばんお伝えしたいことをお話しします。

慌てて手放す必要はありません

不安の声を見ていると、「廃盤になったバッグを持っているのは恥ずかしい」という気持ちが背景にあるように感じます。

ですが、いま起きているのは逆のことです。ブランドが自ら、そのデザインに価値があると判断して、現代の形で出し直しました。しかも復活させたのは、そのバッグを一緒に作っていた人物です。

時代遅れとして切り捨てられたのではなく、残す価値があると判断されたわけです。

もちろん、デザインの好みは人それぞれですし、飽きてしまったのなら手放すのも自然な選択です。ですが「廃盤だから」という理由だけで急ぐ必要は、少なくとも今はないと思います。

旧型を探している方へ

新型ではなく、フィービー期の旧型が欲しいという方もいらっしゃると思います。あの曲線的なスマイルに惹かれる方は多いはずです。

旧型は新品では手に入りませんので、探すなら中古市場ということになります。サイズやカラー、状態によって価格は大きく変わりますので、複数の販売店を横断して見ておくと相場がつかめます。

バッグを探すイメージ

※画像はイメージです

CELINE(セリーヌ)

ラゲージ

中古・サイズと状態を確かめて探す

まとめ:噂は本当でしたが、結末が違いました

最後に整理します。

セリーヌの旧型ラゲージが公式の販売から姿を消したのは事実です。きっかけは2017年末に発表されたデザイナー交代で、そこから色数が絞られ、2025年には公式で買えなくなりました。廃盤の噂は、この流れのなかで広まったものです。

ですが同じ2025年、フィービー期に約10年間ラゲージに関わっていたマイケル・ライダーがセリーヌに戻り、ニューラゲージを発売しました。公式サイトには今も「ラゲージ」のカテゴリーがあり、新作が並んでいます。

ですから、いま手元にラゲージをお持ちの方が、廃盤を理由に慌てる必要はありません。そのデザインは、ブランド自身がもう一度差し出すだけの価値があると判断したものです。

もし旧型を探しているなら、中古市場を見てみてください。新型が気になるなら、公式サイトで実物を確かめるのがいちばん確実です。

どちらを選ぶにしても、噂だけで判断せずに済むように、この記事が役に立てば幸いです。

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