プラダのラバーサンダルを買ったのに、履くと足が痛い。
SNSを見ると、同じ思いをしている人が少なくないようです。「2度と買わない」という声もあれば、隙間テープを貼って対処している人もいます。決して安い買い物ではないだけに、落ち込んでしまいますよね。
ただ、その痛みはあなたの足の形が悪いからでも、選び方を間違えたからでもないかもしれません。
公式サイトの商品ページを確認すると、興味深いことが書かれていました。この記事では、そこからわかる痛みの理由と、今できる対処法をお伝えします。あわせて、多くの方が心配されている「劣化」についても整理しました。
プラダのラバーサンダルが痛い理由

まず、公式に記載されている情報から見ていきます。
「ラバーサンダル」だけれど、主な素材はラバーではない
プラダの公式サイトで、モノリスのラバーサンダルの商品ページを開いてみました。すると、素材の記載がこうなっています。
商品詳細の素材欄には、ポリウレタンと書かれています。そして「素材とお手入れ」の欄を開くと、主な素材はEVAと記載されています。
ラバー、つまりゴムが使われているのは「超軽量ラバーラグソール」の部分です。つまり靴底です。
念のためお伝えしておくと、これは表示に問題があるという話ではありません。ファッションの世界で「ラバーサンダル」は、こうした樹脂系素材を使ったサンダル全般を指すカテゴリー名として広く使われています。
ただ、名前から受ける印象は変わってきます。ラバーと聞くと、ゴムのようにやわらかく足に沿ってくれる姿を想像しませんか。実際の素材はEVAとポリウレタンで、履き心地の性格が少し違ってきます。
一般に、EVAは弾力があって軽く、クッション性に優れた素材とされています。一方でポリウレタンは、配合によって柔らかいものから硬めのものまで幅があり、耐久性に優れた素材です。この組み合わせが、期待していた感触とのズレを生んでいる可能性があります。
ヒールが5.5センチある
もう一つ、公式表記で確認できたことがあります。ヒール高が5.5センチと記載されているのです。
これはサンダルとしてはしっかりした厚みです。厚底のサンダルでは、歩くたびに足が前へ滑りやすくなります。前に滑ると、足の指の付け根やストラップの当たる部分に力が集中します。
痛みを感じる場所が甲やストラップの周辺に集中しているなら、この前滑りが関係している可能性があります。
インソールがレザーである
公式には「レザーカバーインソール」とも書かれています。
レザーは上質な素材ですが、素足で履いたときに汗で滑りやすくなる性質があります。厚底で前に滑りやすい構造に、滑りやすいインソールが組み合わさると、足が定位置に留まりにくくなります。
つまり、痛みの原因は一つではなく、素材と高さとインソールが重なって生まれていると考えられます。あなたの足に問題があるわけではありません。
痛みを和らげる方法と、劣化を防ぐ保管方法

ここからは、実際にできることをお伝えします。
まずは足を前に滑らせない工夫から
原因が前滑りにあるなら、対処もそこからです。
サンダル用の中敷きを入れると、足の位置が上がって甲のフィット感が高まり、滑りにくくなります。ストラップが当たる部分には、ストラップクッションを貼る方法もあります。
SNSでは、隙間を埋めるスポンジテープを貼って対処している方もいました。市販の靴擦れ防止グッズでも同じことができます。
いずれも数百円から試せるので、履かずにしまい込んでしまう前に、一度試してみる価値はあると思います。
公式が指示している保管方法には、理由があります
ここで、多くの方が気にされている「劣化」の話に移ります。
ラバーサンダルは溶けるのか、という疑問を見かけます。これについて、公式の保管指示が手がかりになります。
公式サイトには、次のように書かれています。直射日光や熱を避け、乾燥した通気性の良い場所に保管すること。靴の形を保ち湿気を吸収するために、靴にティッシュペーパーを詰めること。使用していないときは保護袋に入れて保管すること。
湿気を避けるようにという指示が繰り返されているのがわかります。
理由は素材にあります。ポリウレタンは、空気中の水分と反応して分解が進む性質を持っています。加水分解と呼ばれる現象です。靴のソールがべたついたり、ぼろぼろと崩れたりするのは、これが原因です。
一方で、主な素材とされているEVAは、加水分解には比較的強い素材です。つまり気をつけたいのは、本体そのものよりポリウレタンが使われている部分ということになります。
スニーカーの分野では、ポリウレタンを使ったソールの寿命は製造から3年から5年程度が目安とされることがあります。これは素材一般の話で、特定の製品がそうなるという意味ではありません。ですが、湿気の多い場所に長く置いておくと進みやすいことは共通しています。
つまり、公式の保管指示は単なるお願いではなく、素材の性質に基づいた対策なのです。ただし、加水分解そのものを止められるわけではありません。下駄箱に入れっぱなしにせず乾燥した場所で保管することで、進行を遅らせることができる、という理解が正確です。
それでも足に合わないと感じたら
対処をしても痛みが引かない場合もあります。
サイズが合っていない可能性もありますし、そもそも足の形と相性が合わないこともあります。無理に履き続けて足を痛めるより、手放して別の一足を探すほうが結果的に良いこともあります。
中古市場では、状態の良いプラダのサンダルが取引されています。サイズ違いを探すという選択肢もあります。なお、エルメスのサンダルのサイズ選びについてはエルメスのサンダルが痛い?サイズ選びの考え方でも詳しく書いています。ハイブランドの靴で足が痛むときの考え方は共通する部分があります。

気になることは公式に聞けます
サイズ選びや素材について確かめたいことがあれば、プラダのクライアントサービスに問い合わせることもできます。
お電話でのお問い合わせは 0120-45-1913 です。公式サイトにはメールとチャットの窓口も用意されています。受付時間は変わる可能性がありますので、公式サイトでご確認ください。
まとめ:痛みには構造的な理由があります
最後に要点を整理します。
プラダのラバーサンダルは、名前にラバーとありますが、公式表記の主な素材はEVAで、商品詳細にはポリウレタンと記載されています。ゴムが使われているのは靴底の部分です。名前から想像する履き心地とは、少し性格が違います。
加えてヒールが5.5センチあり、インソールはレザーです。厚底で前に滑りやすく、滑りやすいインソールと組み合わさることで、特定の場所に力が集中しやすい構造になっています。
ですから、痛いのはあなたの足のせいではありません。まずは中敷きやストラップクッションで、足が前に滑らないようにしてみてください。
そして保管です。ポリウレタンは湿気で分解が進む素材なので、公式が指示するとおり、乾燥した通気性の良い場所に置いてください。下駄箱に入れっぱなしにしないだけで、持ちがずいぶん変わります。
せっかく選んだ一足です。少しの工夫で快適に履けるようになるなら、それがいちばんだと思います。

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